「いつかしまなみ海道を走りたい」「四万十川を見てみたい」
中国・四国エリアは、国内でも「一度は行ってみたい」というライダーの憧れルートが揃っています。瀬戸内海の多島美を楽しむしまなみ海道・日本最後の清流と呼ばれる四万十川・日本最古の温泉を持つ道後温泉・山岳快走路の剣山スカイライン・山陰海岸ジオパークと、エリアの個性がはっきりしており計画が立てやすい地域です。
この記事では中国・四国エリアの必走ルート5選と、各ルートの距離・料金・通行情報・注意点をまとめます。
春秋ツーリングの装備については「【2026年版】バイクの春・秋ツーリング完全ガイド」も参考にしてください。
中国・四国ツーリングを走る前に知っておくこと
四国へのアクセス
四国へのアクセスは本州側から3つのルートがあります。
| アクセスルート | 特徴 |
|---|---|
| しまなみ海道(広島〜今治) | 最も人気・景観抜群・本記事で詳述 |
| 瀬戸大橋(岡山〜坂出) | 最短・ETC利用で便利・景観も楽しめる |
| 大鳴門橋〜神戸淡路鳴門自動車道(神戸〜徳島) | 関西からのアクセスに最適 |
最適なシーズン
| 時期 | 見どころ |
|---|---|
| 4月〜6月 | 新緑・瀬戸内の穏やかな海 |
| 7月〜9月 | しまなみ海道の夏・四万十川の清流 |
| 10月〜11月 | 剣山スカイライン・中国山地の紅葉 |
| 12月〜3月 | 剣山スカイライン等の高地は積雪注意 |
ルート① 瀬戸内しまなみ海道(広島県〜愛媛県)

「瀬戸内海の多島美を橋で結ぶ約60km。バイク乗りの必走ルート」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 路線名 | 西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道) |
| 全長 | 約60km(広島県尾道市〜愛媛県今治市) |
| 通過する島 | 向島・因島・生口島・大三島・伯方島・大島(6島・7橋) |
| 通行料金 | 高速道路区間(125cc超):ETC休日割引で往復3,620円程度 |
| 冬季閉鎖 | なし(通年走行可能) |
広島県尾道市と愛媛県今治市を6つの島・7つの橋で結ぶ全長約60kmの道路です。瀬戸内海に点在する島々を橋でつなぐ多島美の景観は「日本のエーゲ海」とも呼ばれ、世界的なサイクリングルートとしても知られていますが、バイクツーリングにも最高の道です。
バイクの通行方法:排気量によって異なります(重要)
| 排気量 | 通行方法 | 料金 |
|---|---|---|
| 126cc以上 | 高速道路(西瀬戸自動車道)を走行 | ETC休日割引で往復3,620円程度 |
| 51cc〜125cc(原付二種) | 各橋に設けられた原付道を走行 | 橋ごとに料金箱に現金支払い(1橋あたり数十〜数百円) |
| 50cc以下(原付一種) | 原付道を走行 | 同上 |
**注意:新尾道大橋には原付道・自転車歩行者道がありません。**向島へは尾道港からの渡船(フェリー)利用が推奨されます。
また高速道路(125cc超)の場合、各島に降りるには各インターチェンジ(IC)で降りて島内の一般道を走ります。島ごとに個性があるため、全島寄り道しながらのんびり走るのがしまなみ海道の楽しみ方です。
見どころ
- 伯方の塩ソフトクリーム(伯方島):「は・か・た・の・塩!」で有名な伯方の塩を使ったソフトクリームはライダーの定番立ち寄り
- 大山祗(おおやまずみ)神社(大三島):全国の山・海・戦の神を祀る古社。日本の武器・甲冑の大半が奉納されている宝物館は必見
- 来島(くるしま)海峡展望台(今治市・糸山公園):来島海峡大橋と来島海峡の潮流を一望できる今治側の定番スポット
注意点
- 高速道路区間(126cc以上)は途中降車するごとに料金が加算される。効率的なルート計画を
- 橋上は海からの強風が吹くことがある。特に春・秋の季節の変わり目は注意
- 島内の一般道は細い道もある。大型バイクでの走行は余裕をもって
ルート② 四万十川ルート(高知県)

「日本最後の清流と沈下橋。本物の四国の原風景を走る」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主要ルート | 四万十市〜江川崎〜十和(国道441号・441号・439号等) |
| 全長目安 | 四万十川沿いの主要区間:約80km |
| 通行料金 | 無料(一般道) |
| 冬季閉鎖 | 基本的になし(一部山岳区間は冬季凍結注意) |
「日本最後の清流」と呼ばれる四万十川は、高知県の内陸部から四万十市(旧中村市)へと流れ下る全長196kmの一級河川です。支流を含む流域に「沈下橋(ちんかばし)」と呼ばれる欄干のない橋が48基点在し、洪水時に水面下に沈んで流れに逆らわず保護される独特の橋がこのエリアの象徴です。
四万十川沿いの国道441号・381号を走るルートは、清流と山・集落の原風景が続く日本の原景色そのものです。「清流の国、高知」を代表するスポットとして、シーズン中は多くのライダーが訪れます。
見どころ
- 岩間沈下橋(四万十市):四万十川最長の沈下橋(全長120m・ライダー人気No.1の撮影スポット)
- 高瀬沈下橋(四万十市):国土交通省の「四万十川の沈下橋」として有名な美しいロケーション
- 道の駅 よって西土佐:四万十川沿いの定番休憩スポット。鮎・うなぎ料理などのグルメも
注意点
- 国道441号は一部区間で幅員が狭く、大型車との離合に注意が必要(「酷道」と呼ばれる険路区間を含む)
- 高知市・四万十市から距離があるため、ガソリン補給は早めに行う
- 四万十市まで大阪から約340km・松山から約100km。四国内での移動拠点が必要
- ルート全体の計画にはバイク専用ナビアプリが有効です(「【2026年版】バイクのナビアプリ完全ガイド」参照)
ルート③ 道後温泉・しまなみツーリング(愛媛県)

「日本最古の温泉と松山城。今治〜松山で四国の歴史と走りを楽しむ」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主要ルート | 今治市〜西条市〜松山市(今治〜松山:約50km) |
| 通行料金 | 無料(一般道) |
| 冬季閉鎖 | なし |
しまなみ海道の終点・今治市から西へ約50kmで、愛媛県の県庁所在地・松山市に到着します。松山市内には日本最古の温泉として知られる道後温泉と、山上に天守を持つ松山城があり、バイクを停めて観光する価値のある名所が徒歩・路面電車圏内にコンパクトに収まっています。
道後温泉は2024年に本館の保存修理工事がほぼ完了し(一部エリアは順次工事継続中)、約4年ぶりに往時の姿に近い形での営業が再開されています。明治期の木造建築「道後温泉本館」は国の重要文化財で、その佇まいだけでも一見の価値があります。
見どころ
- 道後温泉本館:国の重要文化財の木造温泉建築。外観だけでなく、入浴料(大人490円〜)で実際に入浴も可能
- 松山城:山上に建つ平山城。ロープウェイ・リフトで登れる。天守から市内と瀬戸内海の展望が抜群
- 坊っちゃん電車:夏目漱石の小説「坊っちゃん」に登場する伊予鉄道の路面電車。松山の街を走る
注意点
- 道後温泉本館の工事状況は変動することがあるため、訪問前に道後温泉公式サイトで最新情報を確認する
- 松山市内の駐車場は大型バイク対応が限られる場合がある
- 市内走行では路面電車の線路・レールに注意(濡れたレールは滑りやすい)。安全運転の基本は「【2026年版】バイクの危険予測・ヒヤリハット対策完全ガイド」も参考にしてください
ルート④ 剣山スカイライン(徳島県)

「高知・徳島の県境を縦断する本格山岳ルート。四国最高峰・剣山へのアクセス路」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 路線名 | 徳島県道492号三好東みよし線(剣山スカイライン)・国道438号等 |
| 全長 | 約27km(見ノ越まで) |
| 通行料金 | 無料 |
| 冬季閉鎖 | 例年11月下旬〜翌4月頃(積雪状況による) |
剣山スカイラインは、徳島県の木屋平(こやだいら)から剣山(1,955m・四国最高峰)山頂へのアクセス登山口・見ノ越(1,420m)まで駆け上がる山岳道路です。稜線を縫うように走るルートは絶景の連続で、眼下に四国の山並みが広がる景観は標高と走りが合わさった感動を生み出します。
見ノ越からは「剣山リフト」(片道1,000円程度)で剣山西島駅(1,700m)に上れるため、バイクを下に停めて登山を楽しむことも可能です。
注意点
- 冬季閉鎖期間(例年11月下旬〜翌4月頃)あり。出発前に徳島県道路情報を確認する
- 急カーブ・急勾配・狭路区間があるため大型バイクでの走行に注意が必要
- 深い山岳地帯のため、ガソリンを満タンにしてから走り始める
ルート⑤ 山陰海岸ジオパークルート(鳥取県・兵庫県)

「断崖絶壁と日本海。日本のグランドキャニオンと呼ばれる絶景海岸線」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主要ルート | 鳥取市〜鳥取砂丘〜浦富(うらどめ)海岸〜城崎温泉(国道178号等) |
| 全長目安 | 鳥取〜城崎温泉:約80km |
| 通行料金 | 無料(一般道) |
| 冬季閉鎖 | 基本的になし(積雪・荒天注意) |
山陰海岸ジオパークは、鳥取県東部から京都府京丹後市にかけて続く日本海沿岸の国際ジオパークで、断崖絶壁・海食洞・複雑なリアス式海岸が造り出す絶景が続きます。鳥取市から国道178号を西へ走ると、浦富海岸(日本海の宝石とも呼ばれるコバルトブルーの入り江)・白兎海岸(因幡の白兎の伝説地)・余部鉄橋(旧余部橋梁・現在は美しいコンクリート橋)などが続きます。
鳥取砂丘は砂丘へのバイク乗り入れは禁止ですが、駐車場にバイクを停めて徒歩で観光できます。日本海の夕日を砂丘から眺める体験は格別です。
見どころ
- 鳥取砂丘:日本最大の砂丘。バイク乗り入れ禁止・徒歩でのアクセス(無料)
- 浦富海岸:コバルトブルーの海と岩礁が美しい山陰随一の景勝地。シークルーズ観光船も人気
- 余部橋梁「空の駅」:廃線となった旧余部鉄橋の橋脚をリノベーションした展望施設。日本海と山の眺望が素晴らしい
- 城崎温泉(終点):外湯めぐりで知られる温泉街。ライダーに人気の宿も多い
注意点
- 冬季(12月〜2月)の山陰は降雪・路面凍結リスクがある。冬期は走行前に道路状況を確認する
- 国道178号は海岸沿いのため、強風の日は横風に注意
- 海沿いルートを走った後はバイクへの塩分付着に注意。帰宅後は水洗いが推奨(「【2026年版】バイクの錆を防ぐ方法完全ガイド」参照)
5ルートまとめ
| ルート | 県 | 料金 | 冬季 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| しまなみ海道 | 広島・愛媛 | 高速(126cc以上)ETC往復約3,620円 | 通年可 | 多島美・バイク乗りの聖地 |
| 四万十川 | 高知 | 無料 | 基本通年可 | 日本最後の清流・沈下橋 |
| 道後温泉・松山 | 愛媛 | 無料 | 通年可 | 日本最古の温泉・松山城 |
| 剣山スカイライン | 徳島 | 無料 | 11月下旬〜翌4月閉鎖 | 四国最高峰へのアクセス |
| 山陰海岸ジオパーク | 鳥取〜兵庫 | 無料 | 基本通年可 | 断崖絶壁の日本海絶景 |
まとめ

中国・四国5ルートをまとめると👇
まず走るべき1本:しまなみ海道 → 料金・距離・景観すべてが「行って後悔しない」保証あり。しまなみ単体で1日コース
清流と原風景:四万十川ルート → 土佐の原風景が詰まった道。沈下橋での写真はインスタ映え保証
文化体験込み:道後温泉・松山城 → しまなみ海道の終点・今治から50kmでアクセス。1泊2日で組み合わせるのが最強
本格山岳:剣山スカイライン → 四国の山が好きなら外せない。ただし冬は通行不可なので春〜秋に
日本海の絶景:山陰海岸ジオパーク → 中国地方縦断と組み合わせて、日本海の断崖と鳥取砂丘をセットで
👉 九州ツーリングは「【2026年版】九州バイクツーリングのおすすめルート5選」でまとめています。 👉 北海道ツーリングは「【2026年版】北海道バイクツーリング完全ガイド」を参考にしてください。 👉 ロングツーリングの準備は「【2026年版】バイクで初めての長距離ツーリング完全ガイド」もあわせてどうぞ。 👉 東北ツーリングは「【2026年版】東北バイクツーリングのおすすめルート5選」も参考にしてください。


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