「いつかロングツーリングに行きたい」——多くのライダーが持つ憧れです。でも実際に計画しようとすると、準備が多すぎてどこから手をつければいいかわからなくなりますよね。
この記事ではZX-10Rで何度もロングツーリングをしてきた経験をもとに、計画の立て方・持ち物・給油計画・宿の手配・疲れない走り方まで、ロングツーリングの準備をすべてまとめます。
日帰りツーリングとの違いや持ち物の詳細は「SS乗りの日帰りツーリング持ち物リスト」も参考にしてください。この記事は宿泊を伴うロングツーリング(300km以上・1泊以上)に特化して解説します。
ロングツーリングの定義と難しさ
ここでは「1日300km以上、または宿泊を伴うツーリング」をロングツーリングと定義します。
日帰りと大きく違う点は3つです。
- 疲労管理が必要:1日200〜300km以上走ると疲労が蓄積してミスが増える
- 準備の量が増える:着替え・宿泊グッズ・緊急時の備えなど荷物が増える
- 帰れない状況になりうる:バイクのトラブルや体調不良で動けなくなることがある
特にZX-10RのようなリッターSSは「疲れにくい高速巡航」と「スパルタンなポジションによる疲労蓄積」の両面があります。リッターSSのロングツーリング適性については「ZX-10Rで長距離ツーリングはきつい?」で詳しく解説していますが、この記事では対策込みで進めます。
Step1:ルートの組み方

1日の走行距離は300〜400kmを上限に
ロングツーリング初心者がやりがちな失敗が「詰め込みすぎ」です。地図上では余裕に見えても、休憩・給油・昼食・観光を含めると実際は思ったより時間がかかります。
1日の走行距離の目安
| ライダーのタイプ | 推奨1日走行距離 |
|---|---|
| ロング初心者 | 200〜300km |
| 経験者・高速多め | 300〜400km |
| ベテラン・SSに慣れている | 400〜500km |
ZX-10Rで高速道路を使った場合、400km走ると6〜7時間の走行時間になります。休憩・食事を含めると出発から帰宿まで10時間以上になることも珍しくありません。
ルートは「行き高速・帰り下道」が基本
往路は高速道路で距離を稼いで目的地に早く到達し、復路は時間的余裕を持って下道・ワインディングを楽しむルートが疲れにくくて楽しめます。
Google マップよりツーリングマップルを活用
観光スポット・道の駅・給油できる場所・おすすめルートがまとまっているツーリングマップルは、ロングツーリングの計画段階で非常に役立ちます。
Step2:給油計画を立てる

ロングツーリングで見落としがちなのが給油計画です。特に山間部・過疎地では数十km以上ガソリンスタンドがないこともあります。
ZX-10Rの燃費と航続距離の目安
- 高速道路主体:約18〜20km/L
- 下道・ワインディング:約14〜16km/L
- タンク容量:17L(満タン)
- 実質的な航続距離:約220〜280km(残量警告前)
ZX-10Rは燃料警告灯が点灯しても約3〜4L残っていますが、心理的プレッシャーを感じないために200kmを目安に給油する習慣をつけるのがおすすめです。燃費の詳細は「ZX-10Rの燃費は悪い?」で解説しています。
給油計画のコツ
- 出発前に満タンにする(当たり前だが必須)
- ルート上のガソリンスタンドをあらかじめ地図でチェック
- 山間部や過疎地では「次のスタンドまでの距離」を常に意識
- 日曜・祝日は閉まっているスタンドが多いので前日に確認
Step3:宿の選び方と手配

宿の種類と選び方
| 宿の種類 | 費用目安 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ビジネスホテル | 5,000〜10,000円 | 快適・清潔・施設充実 | 駐輪場確認が必要 |
| ライダーズハウス | 2,000〜4,000円 | 安い・ライダー仲間と交流 | 設備がシンプル |
| ゲストハウス・民宿 | 4,000〜8,000円 | 地元感・料理が美味しいことも | 予約しにくい場合あり |
| キャンプ場 | 無料〜3,000円 | 最安・自然の中で眠れる | 装備が必要 |
ツーリングで使いやすいのはビジネスホテル(バイクの駐輪場あり)かライダーズハウスです。ライダーズハウスはバイク乗りが集まる宿で、情報交換ができるのも魅力です。
駐輪場の確認は必須
バイクで宿泊する際に最も重要な確認事項が「バイクを止めておける場所があるか」です。ビジネスホテルでも屋外の自転車スペースしかない場合があり、盗難リスクや雨ざらしになります。予約前に必ず電話かメールで確認してください。
Step4:持ち物チェックリスト
必携品(忘れると詰む)
- 運転免許証
- 車検証(車両に積んである)
- 保険証(任意保険)の連絡先
- スマートフォン(充電器・モバイルバッテリー)
- 財布・現金(山間部ではカード使えないことがある)
- ETC カード(高速を使う場合)
安全・緊急時
- パンク修理キット+携帯エアポンプ(「バイクのパンク応急処置完全ガイド」参照)
- ジャンプスターター(「バイクのバッテリー上がり完全ガイド」参照)
- ロードサービスの連絡先(保険・JAFカード)
- 常備薬・絆創膏
ウェア・装備
- レインウェア上下(必須。天気が変わる可能性は常にある)
- 着替え(1泊なら最低2日分)
- 防寒インナー(季節による)
- 予備グローブ(雨で濡れた時用)
快適グッズ
- 耳栓(長時間走行での騒音疲労軽減)
- ネックウォーマー(春秋の朝晩は冷える)
- ウェットティッシュ(休憩時の手拭き)
Step5:疲れない走り方
ロングツーリングで最も重要なのが「ペース配分と休憩」です。
2時間に1回は必ず休憩する
人間の集中力は連続走行2時間で大幅に低下します。道の駅やSA/PAを2時間ごとにチェックポイントとして設定し、降りてストレッチ・水分補給をしてください。
特にZX-10Rの前傾ポジションは首・肩・腰への負担が大きく、2時間以上ノンストップで走ると疲労が一気に蓄積します。
午後2〜3時以降は「帰ることを優先」する
ロングツーリングで事故が増えるのは夕方〜夜です。疲れが蓄積した状態でさらに走り続けるのは危険です。「今日の宿まで逆算して、余裕を持った時間に到着できるか」を常に意識してください。
ペースは「少し物足りない」くらいがちょうどいい
「もう少し走れる」と思っているうちに宿に着くのが正解です。「もうだめだ」と思ってから宿まで走る状態になると翌日に疲れが残ります。
ロングツーリングで積載に使えるグッズ
荷物の積載には適切なバッグが必要です。バッグの選び方は「バイク用シートバッグ・サイドバッグおすすめ5選」で詳しく解説していますが、ここでは積載のポイントだけ触れます。
- 1泊ならシートバッグ25〜30Lで十分
- 複数泊・キャンプならサイドバッグを追加
- 重いものはバイクの重心に近い下・前寄りに積む
- レインカバーよりも防水バッグ本体の方が確実
まとめ:ロングツーリング5ステップ

ロングツーリングの準備をまとめると👇
Step1:ルートを組む
- 1日300〜400kmを上限に
- 行き高速・帰り下道が基本
- 詰め込みすぎない
Step2:給油計画を立てる
- 200kmを目安に給油
- 山間部のスタンドは事前確認
Step3:宿を手配する
- 駐輪場の確認は必須
- ライダーズハウスはコスパ◎
Step4:持ち物を準備する
- レインウェアは絶対必須
- パンク修理キット・バッテリー対策を忘れずに
Step5:疲れない走り方を心がける
- 2時間に1回休憩
- 午後3時以降はペースを落とす
ロングツーリングは準備の9割で決まります。しっかり準備して出発すれば、あとは景色と走りを楽しむだけです。
👉 ZX-10Rで長距離ツーリングをする際の疲労については「ZX-10Rで長距離ツーリングはきつい?」も読んでください。 👉 積載バッグの詳細は「バイク用シートバッグ・サイドバッグおすすめ5選」で解説しています。 👉 パンク・バッテリートラブルの対策は「バイクのパンク応急処置完全ガイド」と「バイクのバッテリー上がり完全ガイド」でまとめています。


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