バイクで交通違反をすると「違反点数」と「反則金」の2種類のペナルティが発生します。
違反点数が一定の基準を超えると免許停止・取り消しになり、反則金を払わないと刑事事件に発展することもあります。「うっかり違反」で大きなペナルティを受けないためにも、代表的な違反の点数と反則金を正確に把握しておきましょう。
この記事では警視庁公式の最新情報(2026年4月1日更新)をもとに、バイク(二輪車)の違反点数と反則金の一覧・免許停止の基準・青切符と赤切符の違いを解説します。
知っておくべき2つの基本制度
① 違反点数制度(累積点数方式)
日本の免許制度は累積点数方式を採用しています。違反をするたびに点数が加算(累積)され、過去3年以内の合計点数が一定の基準を超えると行政処分(免許停止・取り消し)を受けます。
- 累積期間: 原則として過去3年以内
- リセットの条件: 最後の違反または事故から1年間無事故・無違反を続けると、それ以前の点数は累積対象から外れます
- 車両区分: 二輪車(51cc以上)・原付車(50cc以下)で反則金額が異なります
② 青切符(交通反則通告制度)と赤切符の違い
青切符(交通反則告知書)
- 比較的軽微な違反に対して交付される
- 指定期間内に反則金を納付すれば刑事処分を免れ、前科もつかない
- バイクのほとんどの交通違反は青切符で処理される
赤切符(道路交通法違反事件書式)
- 重大な違反(一般道で30km/h以上の速度超過・酒酔い運転・無免許運転等)に適用
- 刑事事件として扱われ、裁判所で刑事罰(懲役または罰金)が決まる
- 有罪になると前科がつく
注意:2026年9月1日から生活道路(住宅街・通学路等)の法定速度が現行60km/hから30km/hに引き下げられる予定です。これにより、従来は青切符対象だった速度超過が赤切符対象になるケースが増える可能性があります。
バイク(二輪車)の主な違反点数と反則金一覧
以下の表は警視庁公式資料(2026年4月1日更新)の二輪車欄を抜粋したものです。**「二輪車」とは50ccを超えるバイク(51cc以上)**を指します。原付車(50cc以下)は別の欄に金額が定められています。

速度超過(スピード違反)
| 超過速度 | 違反点数 | 二輪車の反則金 | 処分区分 |
|---|---|---|---|
| 15km未満 | 1点 | 7,000円 | 青切符 |
| 15km以上20km未満 | 1点 | 9,000円 | 青切符 |
| 20km以上25km未満 | 2点 | 12,000円 | 青切符 |
| 25km以上30km未満 | 3点 | 15,000円 | 青切符 |
| 一般道30km以上・高速35km以上40km未満 | 6点 | 30,000円 | 青切符(高速のみ) |
| 一般道30km以上 | — | 反則金なし | 赤切符(刑事罰) |
| 高速道路40km以上50km未満 | 12点 | — | 赤切符 |
※一般道で30km/h以上の速度超過は赤切符(刑事罰)対象。高速道路は40km/h以上で赤切符対象。
一時不停止・信号無視・その他主要な違反
| 違反の種類 | 違反点数 | 二輪車の反則金 |
|---|---|---|
| 信号無視(赤色等) | 2点 | 7,000円 |
| 信号無視(点滅) | 2点 | 6,000円 |
| 指定場所一時不停止等(一時不停止) | 2点 | 6,000円 |
| 踏切不停止等 | 2点 | 7,000円 |
| 携帯電話使用等(保持) | 3点 | 15,000円 |
| 追越し違反 | 2点 | 7,000円 |
| 通行区分違反 | 2点 | 7,000円 |
| 車間距離不保持 | 2点 | 6,000円 |
| 横断歩行者等妨害 | 2点 | 7,000円 |
| 安全運転義務違反 | 2点 | 7,000円 |
| 合図不履行(ウインカー不使用) | 1点 | 6,000円 |
| 無灯火(夜間無灯火) | 1点 | 6,000円 |
| 乗車用ヘルメット着用義務違反(ノーヘル) | 1点 | 反則金なし |
| 免許証不携帯 | 0点(反則行為) | 3,000円 |
| 大型自動二輪車等乗車方法違反(二人乗り違反) | 2点 | 12,000円 |
出典:警視庁「反則行為の種別及び反則金一覧表」2026年4月1日更新(二輪車欄)
駐停車違反
| 違反の種類 | 行為 | 二輪車・原付の反則金 |
|---|---|---|
| 駐停車禁止場所での停車(非放置) | 駐停車違反 | 7,000円 |
| 駐車禁止場所での駐車(非放置) | 駐停車違反 | 6,000円 |
| 駐停車禁止場所での放置(放置違反金) | 放置駐車違反 | 10,000円 |
| 駐車禁止場所での放置(放置違反金) | 放置駐車違反 | 9,000円 |
特に注意すべき違反:携帯電話使用等違反
携帯電話使用等(保持)違反は違反点数3点・二輪車で反則金15,000円と、速度超過25〜30km未満(3点・15,000円)と同等の重い処罰です。
スマートフォンをナビとして使う場合でも、走行中に手に持った状態で画面を見ることは「保持」に該当し違反になります。スマートフォンはバイク専用のホルダーに固定した状態で使用してください。バイク専用ナビアプリとスマホホルダーの選び方については「【2026年版】バイクのナビアプリ完全ガイド」も参考にしてください。
違反点数が累積するとどうなるか

違反点数の累積に応じて以下の行政処分が科されます(前歴なし・処分歴なしの場合の基準)。
| 累積点数 | 処分内容 | 停止期間の目安 |
|---|---|---|
| 6点 | 免許停止(30日) | — |
| 9点 | 免許停止(60日) | — |
| 12点 | 免許停止(90日) | — |
| 15点 | 免許取り消し | 欠格期間1年 |
| 25点以上 | 免許取り消し | 欠格期間2〜10年 |
重要:前歴(過去の行政処分歴)がある場合は基準点数が下がります。 前歴1回では4点で免許停止になるケースもあります。
一時不停止(2点)を3回繰り返すと累積6点で免許停止になります。「ついうっかり」の積み重ねが大きなペナルティにつながります。免許停止中のバイクの維持費(税金・保険)については「【2026年版】バイクの税金完全ガイド」も参考にしてください。
安全運転の基本については「【2026年版】バイクの危険予測・ヒヤリハット対策完全ガイド」も参考にしてください。
重大違反(赤切符対象):刑事罰が科される違反
以下の違反は反則金制度の対象外(赤切符)であり、刑事事件として扱われます。有罪の場合は前科がつきます。
| 重大違反の種類 | 処罰 |
|---|---|
| 飲酒運転(酒酔い) | 5年以下の懲役または100万円以下の罰金・違反点数35点(免許取り消し) |
| 飲酒運転(酒気帯び・呼気0.15mg/l以上) | 3年以下の懲役または50万円以下の罰金・13点 |
| 無免許運転 | 3年以下の懲役または50万円以下の罰金・25点 |
| 一般道30km/h以上の速度超過 | 6月以下の懲役または10万円以下の罰金 |
| ひき逃げ(救護措置義務違反) | 10年以下の懲役または100万円以下の罰金・35点 |
2026年の道路交通法改正の動向
生活道路の法定速度引き下げ(2026年9月1日施行予定)
2026年9月1日から、最高速度標識が設置されていない生活道路(住宅街・通学路等)の法定速度が現行60km/hから30km/hに引き下げられる予定です。
これにより、住宅地の見通しの良い道路で従来の感覚で走ると、スピード違反になるケースが増えます。最高速度標識が設置されていない道路は、2026年9月以降は自動的に30km/hが上限になります。自賠責保険など事故時の補償についても「【2026年版】バイクの自賠責保険完全ガイド」であわせて確認しておいてください。
詳細については施行前に最新情報を確認してください。
まとめ

バイクの交通違反・反則金をまとめると👇
主な違反点数と反則金(二輪車・2026年4月現在)
- 速度超過15km未満:1点・7,000円
- 速度超過25〜30km未満:3点・15,000円
- 一般道30km以上:赤切符(刑事罰)
- 一時不停止:2点・6,000円
- 信号無視(赤):2点・7,000円
- 携帯電話使用(保持):3点・15,000円
- ノーヘル:1点・反則金なし(点数のみ)
- 免許証不携帯:0点・3,000円
免許停止の基準(前歴なし)
- 6点以上累積→免許停止30日
- 15点以上→免許取り消し
2026年9月施行予定:生活道路の法定速度を60km/h→30km/hに引き下げ
👉 安全運転の基本は「【2026年版】バイクの危険予測・ヒヤリハット対策完全ガイド」を参考にしてください。 👉 免許更新のスケジュールは「【2026年版】バイク免許の更新完全ガイド」で解説しています。 👉 自賠責保険・任意保険については「【2026年版】バイクの自賠責保険完全ガイド」もあわせてどうぞ。 👉 バイクの購入検討は「【2026年版】バイクは新車と中古どちらを買うべき?」も参考にしてください。

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