ZX-10Rを手に入れて、こんな気持ちになりませんか?
- どこからカスタムすればいいか迷っている
- 「見た目を変えたい」けど費用対効果が高いのはどのパーツ?
- サーキット志向じゃなくても使えるカスタムが知りたい
ZX-10Rのカスタムパーツはウェビックだけで6,000点以上ラインナップされており、正直迷います。この記事では、ZX-10Rオーナーとして実際に使ってきた経験と、満足度・コスパを基準に選んだカスタム7選を、具体的な製品名・価格・効果とあわせて紹介します。
「何から始めたらいい?」という方は、まずこの7つを参考にしてください。
👉 ZX-10Rの購入前の確認事項は「ZX-10R買う前に絶対チェックすべき5つのポイント」もあわせてどうぞ。
カスタムを始める前に:「目的」を決めておく
カスタムで後悔しないために、最初に確認してほしいことがあります。
ZX-10Rのカスタムは大きく3つの目的に分けられます。
| 目的 | 代表的なカスタム |
|---|---|
| 安全・保護 | フレームスライダー、タンクパッド |
| 見た目・スタイル | マフラー、フェンダーレス、スクリーン |
| 走り・快適性 | バックステップ、レバー交換、タイヤ |
「とりあえずカスタムしたい」ではなく、どの目的で何を変えたいかを決めてから予算を組むと、無駄な出費が減ります。維持費の全体像は「ZX-10Rの維持費はいくら?」で確認しておきましょう。
カスタム① フレームスライダー|最初に入れるべき「保険」

なぜ最初に入れるべきか
フレームスライダーは立ちゴケ・低速転倒時のフレームへのダメージを軽減するプロテクターです。ZX-10Rは207kgの車体に835mmのシート高があり、信号待ちや駐車場での取り回しミスによる立ちゴケリスクはゼロではありません。転倒した瞬間にフレームを守れるか守れないかは、修理代が数万円か数十万円かの差になります。
「転ばないから不要」と思うかもしれませんが、これは転倒対策ではなく**「もしものときの被害最小化」**のためのパーツです。新車を買ったらタイヤ保険に入るような感覚で、納車直後に装着することをおすすめします。
選び方のポイント
ZX-10Rのフレームスライダーには「カウル加工が必要なタイプ」と「加工不要なタイプ」の2種類があります。初めて装着する場合は加工不要タイプを選ぶことを強くおすすめします。カウルに穴を開けると元に戻せなくなります。
おすすめ製品
トリックスター フレームスライダー STD(ZX-10R 11〜24年)
- 価格:16,280円(税込)
- カウル加工不要でボルトオン装着。スライダー部分はジュラコン®樹脂製で、転倒時に車体を滑らせることでダメージを分散させる設計。STD(円形)/TYPE-D(三角)/TYPE-E(横長)の3形状から見た目で選べる
- 向いている人:これからZX-10Rを納車するすべてのオーナー
AGRAS(アグラス)レーシングスライダー フレーム(ZX-10R 16〜)
- 価格:約20,000〜35,000円(セット内容による)
- 国内レース界でも定番のアグラス製。フレームタイプのスライダー部分(ジュラコン)はφ50と大径で保護範囲が広い。3点・4点・5点のセット構成があり、より広範囲の保護が必要なサーキット志向のオーナーにも対応
- 向いている人:走行会・サーキット使用も視野に入れているオーナー
⚠️ フレームスライダーはあくまで「軽度の転倒での被害を軽減する」ためのものです。重大な転倒では保護しきれないケースもあることを理解したうえで装着してください。
カスタム② スリップオンマフラー|満足度トップクラス・一気に見た目と音が変わる

なぜ満足度が高いのか
マフラー交換はZX-10Rカスタムの中で最も「やってよかった」という声が多いパーツです。理由は3つあります。
- 見た目がガラッと変わる:純正の大きめサイレンサーが社外品の精悍なデザインに変わり、リア周りが引き締まる
- 音が変わる:純正マフラーは日本の規制に合わせた音量で大人しめ。スリップオンに替えると高回転でのサウンドが全く別物になる
- 軽量化できる:純正マフラーは約6kgあるが、社外スリップオンはチタン製で1kg前後のものもあり、リア重心が下がる体感がある
「フルエキ(フルエキゾースト)」と「スリップオン」の2種類があり、コストを抑えたい場合はスリップオンから始めるのが正解です。スリップオンはサイレンサーとリンクパイプのみの交換で、工賃も安く車検対応モデルも豊富です。
公道で使うなら「車検対応品(JMCA認証)」を選ぶこと
公道でのマフラー交換は**車検適合品(JMCA認証マフラー、またはEマーク取得品)**を選ぶことが鉄則です。レース専用品は公道走行不可です。
おすすめ製品
アクラポビッチ(AKRAPOVIC) 政府認証スリップオンライン カーボン(ZX-10R 16〜20年)
- 価格:約80,000〜100,000円前後
- MotoGP・WSBKでも使用されるスロベニアの最高峰ブランド。JMCA認証取得で公道・車検対応。カーボンサイレンサーの見た目と音質は所有感を大きく上げる。高価だが「一生に一度のマフラー」として納得できる完成度
- 向いている人:予算を惜しまず最高品質を求めるオーナー
SC PROJECT(SCプロジェクト) CR-T スリップオン(ZX-10R/RR 16年〜)
- 価格:約65,000〜80,000円前後
- WSBKのトップチームも認めるイタリアのレーシングブランド。フルチタン製で軽量。カーボンとチタンから素材を選べる。アクラポより少し手が届きやすい価格帯でありながら本格的なサウンドとルックスを実現
- 向いている人:見た目・音・コストのバランスを取りたいオーナー
- ※楽天での取り扱いが少ないため、ウェビックやナップス公式での購入が確実
トリックスター レーシングスリップオン ショットガン(ZX-10R 16〜)
- 価格:約40,000〜50,000円前後
- 国内のレースシーンで信頼が高いトリックスター製。海外ブランドより入手しやすく、メーカーサポートも充実。価格帯が手ごろなため「初めてのマフラー交換」に向いている
- 向いている人:国内ブランド派・初めてのマフラー交換でコストを抑えたいオーナー
カスタム③ スクリーン交換|高速・長距離が体感で変わる

なぜ効果が大きいのか
ZX-10Rの純正スクリーンは、直立姿勢でのライダーへの防風よりも空力性能重視の設計で比較的コンパクトです。高速道路での100km/h以上では、頭部・肩への風当たりがそのままライダーの疲労として蓄積されます。
社外スクリーンへの交換は**「見た目のカスタム」であり「快適性のカスタム」でもある**点が他のパーツと異なる魅力です。特にダブルバブル形状(スクリーン上部が二段階に膨らんだ形)のスクリーンは、ライダーの頭の後ろに気流を逃がす設計で高速域の防風効果が顕著です。
スペインのPuig(プーチ)は「直立姿勢で約12%、レースポジションで約60%の空力係数改善」を風洞シミュレーションで実証しています。
カラーの選び方
スクリーンはカラー選びが重要です。
- クリア:視界が広く、見た目への主張が少ない。ツーリングメインなら一番実用的
- スモーク・ダークスモーク:レーシーな見た目になる。視界は多少暗くなるが昼間は問題なし
- ブラック:最もアグレッシブな見た目。視界ゼロのため前を視認できなくなる完全装飾用
おすすめ製品
Puig(プーチ) レーシングスクリーン(ZX-10R/RR 21〜25年)
- 価格:約16,000〜21,000円(税込)
- 創業50年以上のスペインの老舗メーカー。WSBKのカワサキファクトリーマシンに採用された形状をベースに設計。3mm厚アクリルで純正より高い透明度と強度を両立。クリア・スモーク・ダークスモーク・ブラックの4色展開
- 向いている人:高速快適性を上げたい・見た目もスポーティにしたいオーナー
MRA(エムアールエー) スクリーンレーシング(ZX-10R/RR 21〜25年)
- 価格:約18,000〜20,000円前後
- ドイツ発祥のバイク用スクリーンブランド。TUV規格準拠でクオリティが高く、ドイツのABE 38182認証を取得。純正スクリーンより純粋に上を向いた設計で防風効果がわかりやすい
- 向いている人:品質と防風効果を重視するオーナー
カスタム④ バックステップ|ポジション最適化でライディングが変わる
どんな人に必要か
バックステップは純正のステップより後方・上方にフットポジションを移動させるパーツです。効果は2つあります。
- コーナリング時の膝の逃げが大きくなる:峠やサーキットで深くバンクしたとき、純正ステップだと膝の位置に制限が出るケースがある。バックステップを入れると体の自由度が増す
- ライポジが前傾に最適化される:バックステップによってより前傾の深いポジションになるため、サーキット志向のライダーには前輪への荷重がかけやすくなる
逆に「街乗りメインで快適性を重視したい」という場合は、バックステップを入れるとライポジがさらに前傾になり疲れやすくなる可能性があります。ZX-10Rで長距離ツーリングはきつい?という記事でも触れているとおり、街乗り・ツーリングメインのオーナーはバックステップより先にスクリーンやタイヤを優先した方が快適性の向上を体感しやすいです。
バックステップはサーキット・峠志向のオーナーに特におすすめのカスタムです。
おすすめ製品
トリックスター バックステップキット(ZX-10R 16〜21年)
- 価格:79,200円(税別)
- レース経験を活かした新設計で、8ポジション対応。メインプレートにアルミ7075材、各ペダル支点部にベアリングを2個採用してスムーズな操作感を実現。可倒式ペダルでサーキット使用にも対応
- 向いている人:走行会・サーキット参加を目的とするオーナー
カスタム⑤ レバー交換|コスパ最高の見た目+操作性アップ
なぜコスパが高いのか
クラッチ・ブレーキレバーの交換は、予算1〜3万円で見た目と操作感の両方が変えられるコストパフォーマンスの高いカスタムです。
純正レバーは機能的には問題ありませんが、色が黒一色でデザインが地味。社外レバーに替えるとカラーアクセントが入ってハンドル周りが引き締まります。操作面では「可倒式レバー」にすると転倒時にレバーが折れにくくなり、走行会でも安心して使えます。
また、ZX-10Rの純正ブレンボキャリパーはレバーガードと干渉する場合があります。社外のショートレバーに変えることでこの問題が解消されるケースがあります(購入前に適合確認を必ず行ってください)。
選び方のポイント
レバーには「ショートレバー」「ロングレバー」「可倒式」の種類があります。普段使いにはロングレバーが操作感が良く、走行会・サーキット使用には転倒リスクを考えて可倒式を選ぶのが定番です。
おすすめ製品
ZETA(ジータ)パイロットレバー(汎用・クラッチ/ブレーキ兼用)
- 価格:各5,000〜8,000円前後
- ZX-10Rオーナーの実装事例が多い定番レバー。クラッチ側・ブレーキ側ともにZX-10Rへの適合実績が豊富で取り付けも比較的簡単。カラーバリエーションが豊富でハンドル周りのアクセントになる
- 向いている人:初めてのレバー交換・コストを抑えたいオーナー
カスタム⑥ フェンダーレスキット|リア周りをスッキリさせる定番カスタム
効果は見た目に直結する
ZX-10Rの純正テールフェンダーは保安部品としての機能は果たしていますが、リア周りにボリュームが出て「尻尾が長い」印象を与えます。フェンダーレスキットに交換すると、テールカウル下がスッキリして、マフラーとの組み合わせでシャープなリアビューになります。
費用対効果と作業の手軽さのわりに見た目の変化が大きいのが特徴で、「できるだけ安く、大きく変えたい」という人に向いているカスタムです。
注意点
フェンダーレスキットには必ずナンバープレートホルダーとナンバー灯がセットで必要です。市販のキットには通常これらが含まれていますが、ナンバー灯の光量・取り付け位置が保安基準を満たしていないと車検に通りません。車検対応品かどうかを必ず確認してから購入してください。またリフレクター(反射板)がないと車検に通らないので、セット内容の確認も重要です。
おすすめ製品
アクティブ(ACTIVE)フェンダーレスキット LEDナンバー灯付き(ZX-10R ABS 19年含む、ZX-10RR)
- 価格:6,000〜10,000円前後
- 国内ブランドで車検対応品として販売。LED灯付きでナンバープレートの視認性も良好。配線用の変換カプラーが付属しており、純正配線をカットせず取り付けられる点がオーナーから高評価
- 向いている人:費用を抑えてリア周りをスッキリさせたいオーナー
カスタム⑦ タイヤ交換|走りに最も直結する「足回りの基本」
なぜタイヤはカスタムに含めるべきか
タイヤは厳密にはカスタムパーツではなく消耗品ですが、銘柄の選択が走りの質に最も直接影響するパーツでもあります。ZX-10Rの純正装着タイヤはブリヂストン バトラックス RS11で、これ自体すでに高性能なストリートスポーツタイヤです。
ただし「どのタイヤを選ぶか」でZX-10Rの乗り味は全く変わります。グリップ重視で選べばコーナリングの安心感が増し、耐久性・ウェット性重視で選べばツーリングが楽になります。タイヤ選びを「交換するついでに選ぶもの」ではなく、積極的な乗り味のセッティングとして捉えることが重要です。
ZX-10Rのタイヤ交換サイクルと費用については維持費記事でも詳しく解説しています。
タイプ別おすすめ
① ピレリ ディアブロ ロッソコルサ II|サーキット志向・峠のグリップを重視したい人向け
- 価格:前後セット約45,000〜55,000円(工賃別)
- 公道用としてスーパーコルサに近づけたハイグリップタイヤ。サーキット走行会でも対応でき、峠でのグリップ感は圧倒的。ただし温度依存がやや高く、街乗りでのコールドグリップは他タイヤより劣る。リピート率が高く「一度使ったら戻れない」というオーナーも多い
- 向いている人:走行会・峠メイン。乗り方でタイヤをしっかり温められるオーナー
② ミシュラン パワー GP|ドライグリップと耐摩耗性のバランスを取りたい人向け
- 価格:前後セット約45,000〜55,000円(工賃別)
- 分割コンパウンド採用で、タイヤ中央(直進時に使うゾーン)を硬めにすることで耐摩耗性を確保しつつ、サイドは柔らかくコーナリンググリップを両立。街乗り〜ツーリング〜峠まで幅広くこなすバランス型。ZX-10Rオーナーの満足度ランキングでも上位常連
- 向いている人:街乗りからツーリング・峠まで幅広く使うオーナー
③ ブリヂストン バトラックス S23|ツーリングメイン・快適性と耐久性を重視する人向け
- 価格:前後セット約40,000〜50,000円(工賃別)
- RS11の後継として登場したスポーツツーリングタイヤ。RS11より穏やかなハンドリングで乗り心地が良く、突き上げ感が少ないため長距離ツーリングでの疲労が減る。温度依存が低くコールド時からグリップが安定しているため、街乗りで気を使わずに乗れる
- 向いている人:ツーリングメイン・街乗りが多い・RS11より穏やかな乗り味を求めるオーナー
カスタムの優先順位まとめ
どこから始めるか迷っている場合は、以下の順番を参考にしてください。
| 優先度 | カスタム | 予算目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ★★★(最優先) | フレームスライダー | 1.5〜3万円 | 保険代わり。納車直後に入れる |
| ★★★ | タイヤ選び | 4〜6万円(工賃含む) | 走りに最も直結。交換ついでに銘柄を意識する |
| ★★(満足度高) | スリップオンマフラー | 4〜10万円 | 音・見た目が一気に変わる。車検対応品を選ぶ |
| ★★ | スクリーン交換 | 1.5〜2万円 | 高速快適性が上がる。コスパが高い |
| ★(目的次第) | フェンダーレス | 1〜3万円 | 見た目特化。車検対応品を選ぶ |
| ★(目的次第) | レバー交換 | 1〜3万円 | コスパ良い見た目+操作性アップ |
| ★(サーキット志向) | バックステップ | 7〜9万円 | 峠・サーキット志向のオーナー向け |
ZX-10Rカスタムの注意点
カスタムを楽しむうえで、必ず確認しておくべき点を整理します。
① 車検対応品かどうかを確認する
マフラー・フェンダーレスは公道使用・車検適合品(JMCA認証またはEマーク取得)を選ぶことが必須です。レース専用品は車検に通りません。ZX-10Rの維持費記事で車検費用の目安も確認しておきましょう。
② 年式適合を必ず確認する
ZX-10Rは2011年のフルモデルチェンジ以降も細かくモデルチェンジが入っており、パーツの適合年式が異なります。購入前に「自分の年式に対応しているか」をウェビックの車種別パーツページや販売店に必ず確認してください。
③ やりすぎると疲れることがある
バックステップは前傾をさらに強くするため、街乗りメインのオーナーには逆効果になる場合があります。「走りを変えたいカスタム」と「快適性を上げるカスタム」は方向性が逆になることを理解してから取り組みましょう。
まとめ

ZX-10Rのおすすめカスタム7選をまとめると👇
- まず入れるべき:フレームスライダー(万が一の保険)
- 満足度最高:スリップオンマフラー(音・見た目が一変する)
- コスパ高い:スクリーン交換(高速快適性×見た目)
- サーキット志向なら:バックステップ(ポジション最適化)
- 手軽に変えたい:レバー交換・フェンダーレス(コスト低め)
- 走りに直結:タイヤ選び(銘柄で乗り味が変わる)
私のZX-10Rは納車後すぐにフレームスライダーとスクリーンを入れ、その後タイヤをミシュランパワーGPに変えました。この3つだけで「保護・快適・走り」の三方向が改善され、コストパフォーマンスとしては最も満足度が高かったです。その後マフラーをSCプロジェクトのスリップオンに変えたことで、見た目と音の満足度がさらに大きく上がりました。
どれか1つでも気になるパーツがあれば、まずは調べるところから始めてみてください。
👉 ZX-10Rの年間維持費の全体像は「ZX-10Rの維持費はいくら?」でまとめています。 👉 ZX-10Rの本音レビューは「ZX-10Rは買いか?スペック・乗り心地・後悔ポイントを本音レビュー」もあわせてどうぞ。 👉 チェーンなどの日常メンテナンスは「バイクのチェーンメンテはどれくらいの頻度?」も確認しておきましょう。


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