1992年の発売以来30年以上にわたって日本の400ccクラスを牽引してきたホンダCB400スーパーフォア(CB400SF)が、2023年についに生産終了となりました。
教習所の定番車として多くのライダーが親しみ、国内400ccクラスで長年販売台数1位を誇ったモデルです。生産終了後は中古価格が高騰しており、今や購入のタイミングと型式選びが重要になっています。
この記事では型式別の特徴と中古相場・生産終了後の価格推移・CB400SBとの違い・購入前の確認ポイントを解説します。
CB400SFの型式の変遷
CB400SFは大きく3つの型式に分けられます。型式によってエンジンの種類・スペック・相場が大きく異なるため、購入前に必ず確認してください。
NC31型(1992〜1998年式)
特徴:初代・VTEC搭載前のキャブ車
HYPER VTECが搭載される前の初代モデルです。ネイキッドスタイルの原点とも言える王道のデザインが今でも人気があります。キャブレター仕様のため、現代のバイクに慣れたライダーにはセッティングや整備の手間がかかります。
- 最高出力: 53ps(前期)〜56ps
- 車両重量: 179kg前後
- 中古相場: 30〜50万円前後(状態によって大幅に変動)
NC39型(1999〜2006年式)
特徴:HYPER VTEC搭載・キャブ仕様の最終型
1999年にフルモデルチェンジ。ホンダ独自の可変バルブタイミング機構「HYPER VTEC」を初搭載したモデルです。低回転では2バルブ、高回転では4バルブに切り替わる独特のエンジン特性が魅力です。2004年からのSPEC3が最終キャブ仕様となっています。
- 最高出力: 56ps(レブリミット:12,000rpm)
- 車両重量: 195kg前後
- 中古相場: 30〜60万円前後
NC42型(2007〜2022年式)
特徴:HYPER VTEC Revo搭載・インジェクション化・最終型
2007年にNC42型へフルモデルチェンジ。エンジンがHYPER VTEC Revoに進化し、インジェクション(FI)化されました。ABSも2007年から選択可能になり、2019年モデルからはABSが標準装備化されています。これが最後の型式で、2022年生産終了まで継続されました。
- 最高出力: 56ps(11,000rpm)
- 車両重量: 201kg前後
- シート高: 755mm
- 中古相場: 60〜130万円以上(年式・状態により大幅に異なる)
NC42型の中でも、2019年式以降のABS標準装備モデルが最も人気が高く、走行距離の少ない良品は100万円を超えることも珍しくありません。
生産終了後の価格推移と現在の相場

CB400SFの中古価格は2022年の生産終了発表後から急騰しました。コロナ禍での新車供給遅延も重なり、一時は2019年式の良品が150万円を超えるほど高騰した時期もありました。
2023〜2024年頃から高騰の落ち着きが見え始め、2026年時点では以下のような相場感になっています。
| 型式 | 年式 | 中古相場の目安 |
|---|---|---|
| NC31型 | 1992〜1998年式 | 30〜50万円前後 |
| NC39型 | 1999〜2006年式 | 30〜60万円前後 |
| NC42型(前期) | 2007〜2013年式 | 60〜90万円前後 |
| NC42型(中期) | 2014〜2018年式 | 70〜100万円前後 |
| NC42型(後期・ABS標準) | 2019〜2022年式 | 90〜130万円以上 |
※走行距離・整備状態・カスタム内容によって大幅に変動します
CB400SBとの違い

CB400SB(スーパーボルドール)は2005年にラインナップに追加された、CB400SFにハーフカウルを装着した派生モデルです。
| 項目 | CB400SF | CB400SB |
|---|---|---|
| 外観 | ネイキッド | ハーフカウル付き |
| エンジン・スペック | 同一 | 同一 |
| 防風性 | 低い | ハーフカウル分高い |
| 中古価格 | やや高め | CB400SFより若干安め |
機械的なスペックはまったく同一です。「カウルのある見た目が好き・高速走行が多い」ならCB400SB、「シンプルなネイキッドスタイルが好き」ならCB400SFという選び方が基本です。
狙い目の型式はどこか
価格と実用性のバランスを考えると、NC42型の2014〜2018年式が現実的な狙い目です。
- HYPER VTEC Revo(インジェクション)搭載で整備しやすい
- ABSは選択式だが、ABS付きモデルを選べる
- NC42後期(2019年〜)より10〜30万円安い
- 流通台数がそれなりにあり、選択肢が多い
「最高状態の一台を長く乗り続けたい」なら2019年式以降のABS標準モデルを選ぶべきですが、100万円超の予算が必要になります。
購入前のチェックポイント5つ
① 型式とHYPER VTEC Revoの動作確認
NC42型の目玉機能であるHYPER VTEC Revoが正常に動作するか確認してください。約6,300rpm付近でバルブが4バルブに切り替わる際の音・フィーリングの変化を実際に確認します。切り替わりがない場合は要修理です。
② エンジンオイルの状態と交換履歴
CB400SFの高回転型4気筒エンジンはオイル管理がとくに重要です。オイルが黒ずんでいる・乳化している(ミルクコーヒー状)場合は整備不良のサインです。整備記録でオイル交換の頻度を確認してください。
ホンダ純正のウルトラG1(10W-30)はCB400SFに最も適合するオイルとして定評があります。
③ タイヤの残量と製造年
タイヤ側面の4桁の数字(製造年週)を確認してください。走行距離が少なくても製造から5年以上経過したタイヤは劣化しています。CB400SFの標準タイヤは前120/60R17・後160/60R17です。
④ 教習車上がりの車両に注意
CB400SFは教習所で広く使われていたため、教習車上がりの車両が中古市場に出回ることがあります。エンジンスライダーの跡・各部の摩耗・走行距離の多さを確認してください。教習車はメンテナンスが行き届いているケースも多いですが、走行距離が相応に多いため要注意です。
⑤ マフラーのカスタム状況
CB400SFは社外マフラーへのカスタムが非常に人気で、ヨシムラのスリップオンサイクロンが定番中の定番です。社外マフラー装着車を購入する場合は、車検対応(政府認証)かどうか、純正マフラーが付属しているかを確認してください。
購入後のカスタムとして、ヨシムラのスリップオンマフラーは楽天市場でも「ヨシムラ スリップオン マフラー cb400sf」で200件以上の在庫が確認できます。見た目と音の変化を楽しめる定番カスタムです。
中古バイク全般の選び方は「【保存版】中古バイクの選び方|ZX-10Rオーナーが教える失敗しないチェックポイント」も参考にしてください。
まとめ

CB400SF/SBの中古購入をまとめると👇
型式の整理
- NC31型(1992〜1998年式):VTEC前・キャブ。30〜50万円前後
- NC39型(1999〜2006年式):HYPER VTEC搭載・キャブ。30〜60万円前後
- NC42型(2007〜2022年式):HYPER VTEC Revo・インジェクション。60〜130万円以上
狙い目
- コスパ重視 → NC42前中期(2014〜2018年式)70〜100万円前後
- 最高状態を求める → NC42後期(2019〜2022年式)ABS標準モデル
CB400SBとの違い
- ハーフカウルの有無のみ。エンジン・スペックは同一
- 中古価格はSFより若干安め
生産終了した今、良質なCB400SFの相場は今後も下がりにくい可能性があります。購入を検討しているなら早めに動くことをおすすめします。
👉 中古バイク全般の選び方は「【保存版】中古バイクの選び方」を参考にしてください。 👉 バイクの売り時・買い替えタイミングは「【2026年版】バイクの売り時・買い替えタイミング完全ガイド」で解説しています。 👉 バイク保険の選び方は「【2026年版】バイク保険の選び方と相場」もあわせてどうぞ。

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