栃木・群馬は関東ライダーにとって最もアクセスしやすいツーリングエリアのひとつです。
首都圏から日帰りで、本格的な山岳ワインディング(いろは坂・志賀草津道路)・渓谷美(渡良瀬渓谷)・温泉(草津・鬼怒川)・歴史スポット(足尾銅山・日光東照宮)を組み合わせた多彩なツーリングが楽しめます。
この記事では5つのおすすめルートの見どころ・距離・注意点を解説します。
ルート① 日光いろは坂(栃木県)

「日本の道100選・48カーブの連続ワインディング。関東No.1の知名度を誇る絶景ロード」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区間 | 清滝IC〜中禅寺湖(約16km) |
| 通行料金 | 無料 |
| 標高 | 約1,260m(中禅寺湖) |
| 特徴 | 下り:第一いろは坂(一方通行)・上り:第二いろは坂(一方通行)・合計48カーブ |
日本の道100選にも認定されたいろは坂は、栃木県を代表するツーリングスポットです。「いろは歌」の48文字にちなんで命名された48カ所の連続コーナーで、清滝から中禅寺湖まで約16km・標高差440mを走り抜けます(なっぷ確認)。
第一いろは坂(下り)と第二いろは坂(上り)の一方通行システムにより、行き帰りで異なるコーナーを楽しめるのも特徴です。
見どころ
- 明智平展望台:ロープウェイで上がった先から中禅寺湖・華厳滝・男体山の絶景を一望(料金別途)
- 黒髪平展望台:第二いろは坂(上り)途中の無料展望スポット
- 中禅寺湖:いろは坂を上り切った先の湖。周囲約25km・遊覧船も運航
- 華厳滝:日本三名瀑のひとつ。落差97m・中禅寺湖の水が一気に落下
注意点
- 紅葉シーズン(10月中旬〜11月上旬)の週末は渋滞が激しい。早朝(6〜8時)の走行を強く推奨
- 第一いろは坂(下り):幅広の1車線・路面がやや荒れ気味・斜度が大きくスピードが出やすい
- 第二いろは坂(上り):2車線・路面は良好・一部区間に縦溝・キャッツアイあり
コーナリングの注意点については「バイクのコーナリング完全ガイド」も参考にしてください。
ルート② 草津温泉・志賀草津道路(群馬〜長野)

「日本最高地点・渋峠を含む絶景山岳道路。草津温泉の湯畑も組み合わせた名コース」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区間(群馬側) | 草津町・天狗山ゲート〜長野県境・渋峠 |
| 全長 | 約17.9km(群馬側・天狗山ゲート〜渋峠区間) |
| 通行料金 | 無料 |
| 冬季閉鎖 | 例年11月中旬〜4月下旬(2025〜2026年:2025年11月12日〜2026年4月22日10:00) |
草津温泉(標高1,200m)を出発点に、国道292号を長野県側へと走る志賀草津道路は「日本屈指の山岳ワインディングロード」です。日本国道最高地点である渋峠(標高2,172m)まで一気に駆け上がり、春の開通直後には「雪の回廊」が現れます。
⚠️ 2026年5月時点の重要な通行情報
国道292号「万座三叉路〜草津殺生河原ゲート区間」は草津白根山の噴火警戒レベルが1に引き下げられたものの、解除準備作業により当面の間通行止めが継続(2026年5月15日時点・解除未定)。
この規制により、草津温泉から渋峠方面への直接往来は現在できません。 群馬県側から長野県の渋峠・志賀高原側への往来は「万座ハイウェイ(有料)」経由となります(ただし125cc以下のバイク・自転車は万座ハイウェイ通行不可)。
詳細は志賀高原公式(shigakogen.gr.jp)で最新情報を確認してください。
草津温泉の見どころ(規制に関係なく楽しめる)
- 湯畑(ゆばたけ):草津温泉の中心。毎分32,300リットルの豊富な湧出量・湯けむりと石柱の独特の景観
- 西の河原露天風呂:広大な露天風呂(入浴料あり)
- 熱乃湯(ねつのゆ):草津温泉名物「湯もみ」の実演・体験ができる施設(有料)
注意点
- 草津温泉周辺は観光シーズンの週末に渋滞・駐車場待ちが発生する
- 草津白根山の火山活動については最新の気象庁・県情報を確認する。安全運転の基本は「【2026年版】バイクの危険予測・ヒヤリハット対策完全ガイド」も参考にしてください
ルート③ 渡良瀬渓谷・国道122号(群馬〜栃木)

「渡良瀬川と廃線鉄道が並走する情緒あるルート。草木ダムとレトロ自販機も名物」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区間 | 群馬県桐生市〜栃木県日光市足尾 |
| 全長 | 約50km |
| 通行料金 | 無料(国道122号) |
| 特徴 | 渡良瀬川・わたらせ渓谷鐵道・草木ダム・足尾銅山へ続く |
群馬県桐生市から渡良瀬川に沿って栃木県足尾まで走る国道122号は、「わたらせ渓谷鐵道(通称:わ鉄)」と並走する風光明媚なルートです(BBB確認)。
ローカル鉄道と清流・山並みが織りなす昭和の田舎風景が、都市部のライダーにとって「非日常感」を強く感じさせます。古い木造の駅舎が点在するわたらせ渓谷鐵道の駅に立ち寄りながら走るのも楽しみのひとつです。
見どころ
- 草木湖(草木ダム):群馬県みどり市に位置する人造湖。新緑・紅葉が湖面に映える
- 丸美屋(自動販売機コーナー):群馬県みどり市の国道122号沿いに位置する、昭和のレトロ自販機が現役で稼働する名物スポット。ツーリングライダーの聖地(「丸美屋」で検索推奨)
- 神戸(ごうど)駅:わたらせ渓谷鐵道の駅内にあるレトロなレストラン「清流」が有名
注意点
- 国道122号は普通の幹線道路のため大型車が多い区間がある
- 秋の紅葉シーズン(10月下旬〜11月中旬)は特に美しいが混雑する。梅雨・雨天時の走行対策は「【2026年版】バイクの梅雨シーズンを乗り切る方法」も参考にしてください
ルート④ 足尾銅山・粕尾峠(栃木県)

「近代日本の産業遺産と山岳峠道を組み合わせる。渡良瀬ルートとのセットが定番」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主要ルート | 足尾銅山観光〜粕尾峠(県道15号鹿沼足尾線・栃木県道32号) |
| 通行料金 | 足尾銅山観光(入場料あり)・道路は無料 |
| 特徴 | 近代産業遺産・足尾銅山のトロッコ・粕尾峠のワインディング |
足尾銅山は江戸時代に発見され、明治・大正・昭和にかけて日本最大の銅山として栄えた産業遺産です。現在は「足尾銅山観光」として坑内をトロッコ電車で見学できます(ツーリングマップル2023年版確認)。
足尾から北上する**粕尾峠(栃木県道32号・15号)**は適度なワインディングが続く快走路で、2023年版ツーリングマップルにも追加された注目ルートです。峠付近は木々に覆われて涼しく、関東の暑い夏でも快適に走れます。
見どころ
- 足尾銅山観光:トロッコ電車で坑内へ潜る体験。大人830円程度(2025年時点の参考値。最新料金は公式サイトで確認)
- 粕尾峠周辺:栃木市と足尾を繋ぐワインディング。涼しい木陰の峠道
- 通洞駅(わたらせ渓谷鐵道):足尾銅山観光の最寄り駅・近代的な駅舎と銅山の遺跡が混在
注意点
- 粕尾峠付近は1.5車幅程度の狭い峠道になる区間がある(ツーリングマップル確認)。狭路走行の基本は「バイクで砂利道・未舗装路を安全に走る方法」の考え方も参考になります
- 足尾銅山は「世界初の公害問題(足尾銅山鉱毒事件)」の舞台でもある。歴史を理解した上で訪れると理解が深まる
ルート⑤ 那須高原・那須高原線(栃木県)

「首都圏から最もアクセスしやすい高原リゾート。バリエーション豊かな観光と走りを両立」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主要ルート | 那須高原(那須IC〜那須岳方面) |
| 通行料金 | 那須高原線:無料(一部パーキングエリアは有料) |
| 標高 | 那須岳(茶臼岳):1,915m |
| 特徴 | 日帰り温泉・那須どうぶつ王国・那須岳ロープウェイ・高原リゾート |
那須高原は東北自動車道・那須ICからアクセスしやすく、首都圏から最も気軽に行ける高原リゾートエリアです。那須岳(茶臼岳・標高1,915m)へのアクセス道路は高原の草原を走り抜ける爽快なルートで、秋は那須岳の紅葉が関東最速クラス(9月下旬〜10月中旬)で始まります。
見どころ
- 那須高原線(旧ボルケーノハイウェイ):那須岳方面への高原ルート。日本百名道に選ばれた絶景道
- 那須岳ロープウェイ:山頂付近まで上がれる。茶臼岳の火口を望む景観が圧倒的
- 鹿の湯(しかのゆ):奈良時代から続く那須最古の温泉。入湯料のみで入れる湯治場スタイル
- 那須塩原温泉・板室温泉:那須エリアの温泉地としてツーリング後の立ち寄りに最適
注意点
- 夏休み・秋の紅葉シーズンは那須高原線が混雑する。平日・早朝の走行を推奨
- 那須岳山頂付近は秋が早く、10月中旬から気温が急激に下がる。防寒着必携
5ルートのまとめ
| ルート | 都県 | 料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 日光いろは坂 | 栃木 | 無料 | 48カーブ・日本百名道・中禅寺湖・紅葉 |
| 草津温泉・志賀草津道路 | 群馬(〜長野) | 無料 | 日本国道最高地点・⚠️一部通行止め継続 |
| 渡良瀬渓谷 | 群馬〜栃木 | 無料 | 渓谷美・わ鉄・レトロ自販機 |
| 足尾銅山・粕尾峠 | 栃木 | 道路無料・施設有料 | 産業遺産・トロッコ・峠道 |
| 那須高原 | 栃木 | 無料 | 首都圏最速アクセス・紅葉・温泉 |
まとめ

栃木・群馬バイクツーリングをまとめると👇
おすすめ5選の特徴
- いろは坂:48カーブ・無料・440m標高差・関東No.1の知名度
- 草津温泉・志賀草津道路:日本国道最高地点・⚠️2026年5月時点で万座三叉路〜草津間通行止め継続(解除未定)。走行前に志賀高原公式で最新情報確認必須
- 渡良瀬渓谷:わ鉄と並走・草木湖・レトロ自販機
- 足尾銅山:産業遺産トロッコ体験・粕尾峠ワインディング
- 那須高原:首都圏から最もアクセスしやすい高原・日本百名道
共通の注意点
- 紅葉シーズンの週末は激混み。早朝出発が鉄則
- 草津温泉・那須岳方面は秋から気温が急激に下がる。防寒着必携
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