「高いバイクを盗まれたら終わり」——バイク盗難は毎年多くのライダーを苦しめている問題です。
盗難対策の最後の砦として近年注目されているのがGPSトラッカーです。バイクが盗まれても「今どこにあるか」をスマートフォンでリアルタイムに確認でき、警察への提供・場合によっては自分で回収できる可能性が生まれます。
この記事ではGPS型とBluetooth型の違い・月額費用の比較・おすすめ5選・盗難時の活用方法・バイクへの隠し場所を解説します。
バイクの盗難防止については錆対策も重要です。「【2026年版】バイクの錆を防ぐ方法完全ガイド」もあわせて参考にしてください。
GPSトラッカーの2種類を正しく理解する

バイク用GPSトラッカーには大きく2種類があります。この違いを理解することが選び方の第一歩です。
① GPS型(LTE/通信回線内蔵型)
GPSと携帯通信回線を組み合わせてリアルタイムで位置情報をスマートフォンに送信するタイプです。
- 仕組み: 端末が自分でGPSで現在地を取得し、LTE/3G通信でクラウドに送信→スマートフォンアプリで確認
- 精度: 数メートル〜数十メートル(GPS電波が届く環境で)
- 月額費用: 通信費として月数百円〜数千円が必要(SIM内蔵型は端末購入時に年間費用を支払うものが多い)
- 盗難時の有効性: ◎ バイクがどこに運ばれても追跡可能
- デメリット: 月額費用が発生する・屋内や地下では精度が下がる
→ バイクの盗難対策に使うなら、GPS型(通信回線内蔵型)一択です。
② Bluetooth型(クラウドソーシング型)
Bluetoothとクラウドコミュニティによってスマートフォンとペアリングするタイプです。代表例:Tile・Apple AirTag。
- 仕組み: 近くにいる同じアプリのユーザーのスマートフォンが電波を拾い、位置情報をクラウドに送信
- 精度: ユーザーが近くにいれば数センチ〜数メートル。いなければ最後に検知された場所のみ
- 月額費用: 基本的に不要(Tile Premiumは月額あり)
- 盗難時の有効性: △ 周辺にユーザーがいれば有効。過疎地・深夜・倉庫内では無効
- デメリット: GPS非搭載のため、バイクが孤立した場所に運ばれると追跡不能
→ Bluetooth型は財布や鍵の紛失防止には最適ですが、バイク盗難対策としては機能が限定的です。
おすすめ5選
① Monimoto 9(モニモト9)

「バイク専用設計・SIM内蔵・振動検知・年間通信費込み。盗難対策の最有力候補」
リトアニア発のバイク・オートバイ専用GPSトラッカーで、日本でも正規販売代理店からサポートを受けられます。
- 追跡方式: GPS+LTE-M(SIM内蔵・SIM契約不要)
- 特徴: 加速度センサーで振動・動きを検知→即スマートフォンに通知
- 費用: 本体代+年間通信費込み(2026年時点の価格は公式サイト確認)
- バッテリー: 単三電池(大容量・長持ち)
- 盗難時: 動きを検知したらスマートフォンへアラート通知→マップで追跡可能
振動検知のアラート機能が強力で、「盗難犯がバイクを動かした瞬間に通知が来る」という安心感が最大の強みです。日本でも正規販売代理店が対応しているため、サポートが受けられる点も評価が高いです。
② AirTag(Apple)

「iPhone・Appleユーザーに最適。設置簡単・月額無料だが盗難追跡には限界あり」
Apple製のスマートトラッカーで、Appleのデバイスを使っているユーザーなら最もハードルが低いトラッカーです。
- 追跡方式: Bluetooth+UWB+Appleデバイスのコミュニティ
- 精度: UWBで数センチ(近距離)・遠距離はコミュニティ頼み
- 費用: 本体のみ(月額なし)・iPhoneが必要
- 注意点: GPS非搭載のため、バイクが孤立した環境(地方・倉庫内)では追跡困難
- 向いている人: iPhoneユーザー・コストを抑えたい・まず何かトラッカーを付けたい入門として
③ AlterLock(オルターロック)

「自転車・バイク向けに特化した振動検知GPS。ツーリング履歴の記録も可能」
日本のスタートアップが開発した自転車・バイク向けGPSトラッカー。振動を検知して即スマートフォンにアラートを送る機能と、GPS追跡・過去1年間のツーリング履歴記録が特徴です。
- 追跡方式: GPS+通信回線
- 費用: 本体代+年間通信費10,000円(初回購入時に1年分の通信費込みの場合あり)
- 特徴: 振動検知アラート・移動履歴の保存(ツーリングログとして活用可)
- 向いている人: 自転車もバイクも持っている・ツーリング記録も残したい
④ GPS BoT(GPSBoT・ビーサイズ社)

「ドコモLTE回線搭載。子供見守り用だがバイクへの流用実績も多い」
日本のビーサイズ社が製造・販売するGPSトラッカー。本来は子供の見守り用途ですが、バイクへの流用実績も多く、ドコモLTE回線を使うため日本国内での通信品質が安定しています。
- 追跡方式: GPS+ドコモLTE
- 費用: 本体代+月額通信費(プランによって異なる)
- 特徴: ドコモLTE回線なので全国でほぼ使える・スマートフォンアプリから位置確認
- 注意点: バイク専用品ではないため防水・振動耐性の確認が必要
⑤ ミニGPSトラッカー(各社SIM挿入型)
「SIMを自分で挿して月額を最小化。上級者向けの低コスト運用」
楽天モバイル・IIJmio等の格安SIMを挿入して使う汎用型GPSトラッカーです。SIM代を自分で管理することで月額通信費を最小化(月数百円〜)できます。
- 追跡方式: GPS+SIM(自前)
- 費用: 本体数千円〜+SIM代(月数百円程度の格安SIM利用可)
- 注意点: 設定・SIM選びに知識が必要。防水処理も自前で対応が必要な場合がある
- 向いている人: 費用を最小化したい・ITに強いライダー
5選の比較まとめ
| 製品 | 追跡方式 | 月額費用 | 盗難対策有効性 | 対象ユーザー |
|---|---|---|---|---|
| Monimoto 9 | GPS+LTE | 年間費込み | ◎ | バイク専用・安心重視 |
| AirTag | Bluetooth+UWB | なし | △ | iPhone保有者・コスト重視入門 |
| AlterLock | GPS+通信 | 年間10,000円 | ○ | バイク・自転車の両方 |
| GPS BoT | GPS+ドコモLTE | 月額あり | ○ | 国内品質重視 |
| 汎用SIM挿入型 | GPS+SIM | 月数百円〜 | ○ | 低コスト・自分で設定できる |
盗難が発生した時の正しい対処法
GPSトラッカーを付けていても、自分で単独で取りに行くことは**絶対にしないでください。**盗難犯に遭遇した場合に身の危険が生じます。
GPSトラッカーはバッテリーを消費するため、バイクの電気系統に負担をかけます。バイクのバッテリー管理については「【2026年版】バイクのバッテリー交換費用・選び方・DIY手順」も参考にしてください。
正しい手順:
- まず警察に110番通報する
- バイクのGPS位置情報をスクリーンショットで保存し、警察に提供する
- 警察が現場対応できない場合は、ページを定期的に更新してバイクの移動を記録し続ける
- 任意保険のロードサービスや保険会社への連絡も忘れずに
バイクに付けていたGPSの情報は証拠になります。追跡アプリの画面キャプチャを複数枚保存してから警察に連絡してください。
任意保険の内容については「【2026年版】バイク任意保険の保険料相場」も事前に確認しておいてください。
GPSトラッカーのバイクへの取り付け・隠し場所
盗難犯がGPSトラッカーを見つけて破壊・除去することがあります。以下のポイントを意識して取り付けてください。
- 目立たない場所に隠す:シート下・タンク下・フレームの隙間など、外観から見えない場所
- 防水対策をする:防水機能がない製品は防水袋・ジップロックで保護する
- 磁気マウントを活用:磁石でフレームに貼り付けられる製品は取り付けが簡単(ただし電波が鉄に遮断されないか確認)
- 複数取り付ける(上級者向け):1つを見つけられても、もう1つが機能するよう2台体制にする
バイクの保管・防犯全般については「【2026年版】バイクの置き場所・駐輪場選び完全ガイド」も参考にしてください。
まとめ

バイク用GPSトラッカーをまとめると👇
まず理解すること
- 盗難対策にはGPS型(LTE通信内蔵)が必須
- Bluetooth型(AirTag・Tile等)は追跡範囲が限られる
5選の選び方
- 盗難対策最優先:Monimoto 9(バイク専用・振動検知・SIM内蔵)
- iPhone持ち・コスト重視:AirTag(月額なし・ただし盗難対策は補助的)
- ツーリング記録も欲しい:AlterLock
- 国内品質・ドコモ回線:GPS BoT
- 月額最小化・DIY派:汎用SIM挿入型
盗難発生時は必ず警察に連絡し、自分だけで回収しようとしない
👉 バイクの保管・防犯全般は「【2026年版】バイクの置き場所・駐輪場選び完全ガイド」を参考にしてください。 👉 バイク保険については「【2026年版】バイク任意保険の保険料相場」もあわせてどうぞ。 👉 バイクの錆・保管対策は「【2026年版】バイクの錆を防ぐ方法完全ガイド」で解説しています。

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